院長ブログ

顎顔面輪郭外来

みなさんこんにちは。

本日は私は他院の手術室をお借りして顔面の骨切り手術を行っていました。

クリニックは通常通り診療を行っていますが、本日は優秀な後輩の氷見和巳先生にお任せしてありますので安心して出張手術に行ってまいりました。

手術室をお借りした病院は都心部にあり、設備も完璧でとても綺麗な外来と手術室を備えています。

ちなみに、患者様が入院する病室からの眺めも最高です。

顎顔面輪郭外来

本日の手術は上顎44抜歯、上顎分節骨切り、インパクション2mm、セットバック5mmという内容でした。

つまり出っ歯、ガミースマイルの矯正手術になります。

この手術はそれほど大変ではありませんが、正確に骨を移動するのは上顎骨に関する十分な知識と経験が必要とされる手術です。

実は2週間前にも同じ病院で手術室をお借りして手術を行ってきました。

上顎はルフォーI型骨切り、上顎カントとヨーイングの修正、カント修正は右臼歯部インパクション5mm、ヨーイング修正は左が3mmセットバック、正中を右に3mmシフト。

下顎は両側SSRO、左8mmセットバック、右3mmアドバンス。

という内容です。

なんのことかわからないと思いますが、顔面の骨が三次元的に複雑に移動するとても難度の高い手術です。

術後経過も良く、無事退院されています。

さて、以前にもこのブログでご紹介した通り、私が最も得意とする手術の一つが悪い噛み合わせを改善する顔面骨骨切り手術・顎矯正手術顔面骨格を改善する輪郭形成手術であります。

2年半前に開業するまでは大学病院の形成外科・美容外科で小児先天異常、頭蓋顎顔面外科、顔面領域の再建手術、美容外科の専門スタッフとして長きにわたり診療を行ってきました。

日本でも数少ない頭蓋顎顔面外科専門医の一人として現在も顔面骨に関する手術を継続的に行なっております。

開業後は主に目元や二重手術後に思うような結果が得られなかった方々に対する二重修正手術に力を入れて診療を行ってまいりました。

大変多くの患者様と共に、それぞれの患者様のお悩みを共有して二重修正治療を引き続き行なっています。

最近では鼻の手術後のトラブルや、顔面骨格手術後のトラブルについての相談でカウンセリングにお越しになる患者様が増えています。

隆鼻術・鼻中隔延長手術・鼻尖形成術・鼻翼(小鼻)縮小術などのトラブルに対する修正は現在のクリニックである池本形成外科・美容外科でも十分に行うことができますので、現在も多くの患者様の治療を行っております。

一方で骨格の手術につきましては現在のクリニックでは限られたご相談内容のみにしか治療を行わせていただくことができない状況です。

骨格の手術とは具体的には、頬骨削り、小顔骨切り、鼻骨骨切り、ルフォー、上顎分節骨切り、SSRO、IVRO、エラ削り、オトガイ形成、Vライン形成、下顎分節骨切り、一部でセットバックと言われている骨切り、受け口手術、面長改善手術、ガミースマイルの改善手術、出っ歯の改善手術、ゴリラ顔の改善手術など多くの手術があります。

形成外科専門医に加えて頭蓋顎顔面外科専門医美容外科専門医(JSAPS)個人ページ)でもある私からすると、頭蓋骨、顔面骨、顎骨、顔面の筋肉・神経、顔面の脂肪や靭帯などの構造、口腔内の解剖、歯科的知識、歯科矯正などについて十分な知識や技術を習得していない状態の医師が、安易に治療を行なっている場合も少なく無いように感じています。

当然のごとく手術後のトラブルについても増加している印象があり、当院へも多くの患者様からのご相談をいただいている状況です。

また、主に若い患者様においては顔面の骨格に関する手術をわざわざ隣国まで受けに行っている場合も少なくないようです。

頭蓋顎顔面外科専門医美容外科専門医である私は、このような現在の我が国における顔面骨切り術、顔面輪郭形成の現状を大変憂いています。

顔面の骨格について専門的に学び、長きにわたり顔面骨の治療をおこなってきた専門医として見過ごせない事態だと強く感じています。

そこで、池本形成外科・美容外科においても顔面の形態や噛み合わせ、顔面の骨格・輪郭に関するありとあらゆる手術を行うことのできる体制を整えることにいたしました。

具体的には今年の12月から開始できると思いますので、詳細につきましてはHPやブログで順次ご案内させていただきます。

噛み合わせ、骨格や輪郭でお悩みの患者様ばかりでなく、過去の骨格や輪郭の手術がうまくいかなかった患者様につきましてもぜひご相談させていただければと思います。

顔面の輪郭、綺麗なプロファイルの横顔にこだわった治療を提供してまいります。